未就学児(3~5歳)のママ必見!2019年10月からの幼児教育無償化がついに決定

2019年10月から幼児教育無償化が2019年5月10日の参議院本会議で可決され正式に決定しました。入園を控えているご家庭や未就学児のお子さんがいるご家庭ではとても気になるニュースだと思います。

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そこで今回は幼児教育無償化について決定までの経緯と決定事項について書きたいと思います。

※2018年6月22日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の必要箇所も修正し2019年5月13日に再度公開しました。




なぜ2019年10月から始まるの?

これは幼児教育無償化の財源として2019年10月に予定している消費税の増税のタイミングで政府が行おうとしているからです。2017年12月政府は、幼児教育の無償化などを柱とした、「人づくり」のための新たな政策を閣議決定しました。教育にお金がかかりすぎるという理由で本当は生みたい子どもの人数を持たない人も多く、この幼児教育無償化によって子育て世代の負担を減らし少子化対策の一つにしたいという狙いがあるようです。

政府は幼児教育無償化は消費税率を10%に引き上げた時の財源で行おうと考えています。この財源は借金の返済にあてる予定とされていたものです。

対象者は?

 幼児教育・保育では、3~5歳児を持つ全ての世帯と、0~2歳児を持つ住民税非課税世帯を対象に、認可保育所や認定こども園などの利用料を無償とする。幼稚園の利用料も、月2万5700円を上限に無償化する。保護者の就労や親の介護などの事情があり、自治体から「保育の必要性がある」と認定されれば、幼稚園の預かり保育も月1万1300円まで無償となる。認可外保育施設についても、3~5歳児で月3万7000円まで、0~2歳児は住民税非課税世帯に限り月4万2000円まで無償化する。
yahooニュースより(2019年5月10日)

・対象者・・・3~5歳児を持つ全世帯

       住民税がかからない世帯の0~2歳児

決定までの経緯

2018年6月

2018年6月22日(金)のNHKニュースによると下記のように記載されています。

当初は、3~5歳までの子どもの幼稚園や認可保育所の費用を無料にすると言っていたが、待機児童が多い地域は認可外の施設を利用する子どもいるので、認可外の施設まで無償化の対象を広げる方針を決めた。

出典元:NHKオンラインニュース

全員が無償?

◇幼稚園やこども園を利用している3歳から5歳までの子どもは2万5700円まで補助が出る。これは、幼稚園のひと月の利用料の平均額。利用料が2万5700円までのところは全額無料となるが、私立はもっと高いところも多いので、その場合はこれが上限。
◇そして、認可保育所を利用している3歳から5歳の子どもは、保育料を全て無料にするとしている。
いずれも所得制限はない。

◇認可外の施設を利用している場合は、ひと月3万7000円まで補助が受けられることになる。

出典元:NHKオンラインニュース

・幼稚園やこども園を利用している3歳から5歳までの子ども・・・2万5700円まで補助

・認可保育所を利用している3歳から5歳の子ども・・・保育料を全て無料

いずれも所得制限は設けない方針です。

・認可外の施設を利用している場合・・・ひと月3万7000円までの補助

政府が認可外の施設も対象にした事で無償化の対象者はさらに増えました。認可外までに広げた理由として認可保育園や幼稚園に入れなかった子どもに対して不公平性が出るからとされています。このため、認可外保育施設だけではなく幼稚園の預かり保育やベビーホテル、ベビーシッター等といったところまで無償化の対象になりました。(いずれも認可保育所やこども認定保育園に入れなかった人が対象)

この認可外保育施設については経過を見ての措置になるようです。(2018年12月28日追記 5年間の経過措置を設けるとの方針決定。)



2018年12月

2018年12月28日、政府が関係閣僚会合を開き、幼児教育無償化の政策に向けて具体的に方針決定を示しました。

政府は来年の通常国会に関連法案を提出する。安倍晋三首相は閣僚会合で、「少子高齢化に真正面から取り組み、わが国の社会保障を若者もお年寄りも安心できる全世代型に転換する。無償化はその重要な第一歩だ」と述べた。出典元:yahooニュースより

方針決定では予算や無償化の負担割合なども示しています。無償化は消費税が10%に引き上げられる事が前提なので、消費税も予定通り2019年10月には10%に引き上げられるという事になるのでしょう。

2019年2月

2019年2月12日午前に政府は幼児教育無償化について閣議決定をしたという報道がされました。閣議決定された事で今後は国会に法律案が提出される事になりますが、この時点では幼児教育無償化の法律が成立した訳ではありません。

しかし閣議決定した事により着実に幼児教育無償化に向けて進んでいる事になります。

まとめ

一般家庭からするとこの幼児教育無償化はありがたい制度だと感じます。うちの娘たちが幼稚園の時にも幼児教育無償化のサイン協力して下さいと言われて署名をして出した記憶があります。正直、娘たちの時から始まって欲しかったというのが正直な本音です。

政府の幼児教育に力を入れて行くという方針には私は賛成です。子育てをしてみて思うのがやはり経済力の格差が教育の格差につながっているという事を実感します。また地域によっても格差が出ているのも事実です。娘が通っていた幼稚園は自宅から車で20分ほど離れているのですが、その付近の方はとても教育熱心なお母さんが多かったです。

しかし我が家の小学校の学区に関しては教育熱心なお母さんが多いという印象はそこまでありません。公立小学校によっても学力の差が出ているというのはこういったところにもあるのかもしれません。娘の学区の公立中学校では〇〇小学校と〇〇小学校の学力の差がはっきりしていると中学校に通われているお母さんから聞いた事があります。

そこで幼児教育の重要性が見直され、どの家庭も幼児期に質の高い教育を受ける事が出来るのは本当にありがたい事です。金銭面の負担もかなり減るでしょう。

しかし、この幼児教育無償化に関してはまだまだ色々な問題点も残っているようです。

個人的には消費税率を10%に引き上げた時に借金の返済にあてる予定だった財源で行うのならば、将来子供たちにそのつけがまわってこないのか?ということがとても心配になってきます。今はよくても結局後になって子どもたちの負担になるのではないかという事ですね。

またこの幼児教育無償化の財源をずっと確保しながら行っていけるのかという事も大変気になります。所得制限を設けないというのは一見魅力的に感じますが、高所得者に関してまで本当に無償化にしなければいけないのかな?という疑問はやはり感じます。

子どもが生まれてから「将来」というと、子どもたちが暮らす未来をまず想像します。子ども達が生きやすい世の中になって欲しい、子ども達には幸せを感じながら生きて欲しい、そして子どもの子どもも・・・と考えると今さえよければ良いという考えではいけないと思わされます。

無償化については賛否両論があり、ニュースを見ていると無償化より待機児童問題をなんとかして欲しいといった声も多く見受けられます。私の友人も保育園に入れるかどうか切実に悩んでいました。

いずれにしても2019年の10月から幼児教育無償化が実施される事が決定しました。

また幼児教育無償化になれば保育園か幼稚園に行かせるかを迷われるご家庭も増えるかもしれません。

3歳児保育園か幼稚園どっちに行かせる?

2019年9月5日

私の友人は上の子は公立幼稚園に入れていた為に2年保育だったが、下の子は幼児教育無償化になる事で私立幼稚園に入れる事にしたので3歳児から入園させました。幼児教育無償化になる事で、保育園か幼稚園かと迷われる方も出てくると思います。

子育てがしやすい世の中になるには色々な課題が多く、無償化だけで改善されるとは決して思いません。しかし幼児教育無償化になる事で、幼児教育という事に多くの方が関心を持ち子供たちにとってよい方向に進む事を望みます。



2 件のコメント

    • コメントありがとうございます!
      「5歳児は2019年4月から先行スタート予定」と以前の情報を記載したままになっておりました。
      おっしゃる通り、年長組も10月からという事のようです。大変失礼致しましたm(__)m
      またご指摘頂き、大変感謝しております。

      記事も修正させて頂きました。

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