娘が通っていた幼稚園では年中から朝の日課という中の1つに「100玉そろばん」がありました。100玉そろばんとは普通のそろばんとは違って「100個の玉で作られたそろばん」です。
幼児期には何でも遊び感覚で覚えるというのが一番です!
この百玉そろばんは数を数えることが出来るようになったり、算数の足し算、引き算の練習が出来るようになったりと遊び感覚で数の概念を育てる事ができてお勧めです。
※2018年7月7日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の必要箇所も修正し2018年9月28日に再度公開しました。
100玉そろばんをどんな風に使っていたの?
娘たちは幼稚園に通っている間、「100玉そろばん」をやる日課を勉強だと思った事はないです。
幼稚園の日課の中では先生のテンポのよいかけ声で「10飛びで数えるよ!10、20、30・・・100」と先生が100玉そろばんの玉を動かしていきます。子ども達も目で見て、実際に先生のかけ声を元気に繰り返し言っていきます。
先生が次は「5飛びで数えるよ!5、10、15・・・」、次は「2飛びで数えるよ!2、4、6、・・・」と言うと、子ども達はまるでゲーム感覚のように楽しそうに行っていました。
そして玉を動かす時に「カチャ、カチャっ」と音がするので、先生が「次はクイズを出すよ!みんな目をつぶって心の中で数えてね」と言い、カチャ、カチャと玉を動かして行きます。
「はいっ!いまいくつになったかな?」と先生が言うと、子ども達は「はい!はい!」っと手を挙げて大盛り上がりです。こうやって100玉そろばんを使って遊び感覚で数字に親しみを覚えるというのは、数への概念を育てるのにとてもよかったです。
そして家にも百玉そろばんがあったので、それで子どもはよく先生のように真似をしていました。
また娘が「これって本当に100個の玉があるの?」と1から順に数えていた時もあります。次女も長女のマネをして「1、2、3・・・」と数えながら玉を動かして数えていました。
年長になってくると100玉そろばんを使って、「10の合成分解」というのをやっていました。「10は1と9、10は2と8、10は3と7・・・」というように100玉そろばんを使って玉を動かしていきます。最後「10は10と0」となる時には、100玉そろばんは階段のようになります。子ども達は「階段になった!」と盛り上がっていました。
これもテンポよく行う事で、目で見てリズムで言っている感覚なので、子どもは自然と口にして覚えます。娘は「10の合成分解」も家でよく口に出して繰り返し、100玉そろばんをさわりながら遊んでいました。
そしてさらに「10は1+9、10は2+8・・・」と繰り返し言う事で自然と10の合成分解が理解できるようになっていきました。
100玉そろばんで足し算だけでなく、引くことも実際に玉を移動させる事で子どもは数が減っていくというのが、目で見て理解できます。そして繰り返しやる事で自然と身についていきました。
100玉そろばんの効果は?
数を覚えるのには子どもにとっては遊び感覚で覚える事が一番だと思っています。もちろん他の事も幼児期には遊び感覚で行う事がよいと考えています。
使い方によっては何歳からというのはないように思います。1歳からでも手で動かして見る事はできます。年齢によっての使い方が出来るのもメリットです。
我が家の場合は幼稚園での日課で行っていましたが、家でもよく使っていました。ドリルだけの足し算や引き算で理解出来ないのを幼児期に教えるには実際に手で動かして目で見せるというのが効果的になります。
この100玉そろばんをしていたからか、数というものにも興味を持ちましたし、小学校の算数も抵抗なく入っていけたと思います。
また小学校1年生からそろばんを習い始めましたが、「10の合成分解」がしっかり出来ていたので、そろばんを習い始めても最初からつまずく事もなくスムーズに進めた気がします。
100玉そろばんを選ぶポイント
幼稚園で使用していたのは、みんなに見えるようにととても大きな100玉そろばんでした。
自宅用の100玉そろばんも現在色々なものがあるようですが、選ぶ時のポイントは「5ずつ色分けされている」というのが良いです。
玉を数える際に5ずつ色分けされていると例えば「6」という数字の場合、最初から「1、2、3・・・」と数えなくても5で区切られていると「5、6」と数える事ができます。見た目にもすぐ分かるので、5ずつで色分けされているのがよいと思います。
娘が持っている100玉そろばんというのは、折り紙くらいの手で持てるサイズのものです。手に持って遊べるくらいの大きさなので移動する時にもすぐに持っていけました。机にも置いていて、もし計算ドリルを解く時に分からなかったら「実際に動かして見て」と言えるので、小さめの100玉そろばんも案外お勧めです。
色々と種類も多いので実際に買われる時には使いやすさなどを考えて選ばれる事をお勧めします。