2020年度より小学校の教育改革、大学入試共通テストの実施がいよいよ始まります。
新聞やテレビのニュースで小学校では英語が授業として入ってくるという事や、センター試験が廃止になり大学入試共通テストに変わるという事が話題にもなっています。
2020年度から始まる教育改革によって幼児期からどのような学習をしておけばよいのかと考える方は多いのではないでしょうか?
我が家の娘は長女が小学3年生、次女が小学1年生です。長女は小学3年4月より中学受験を考え通塾を始めました。中学受験もまさにこの教育改革により変化をしていると塾の講師の方から説明される機会は多いです。
2020年度から始まる小学校の学習指導要領の目的は?
学校で学んだことが、子供たちの「生きる力」となって、明日に、そしてその先の人生につながってほしい。
これからの社会が、どんなに変化して予測困難な時代になっても、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。そして、明るい未来を、共に創っていきたい。
2020年度から始まる新しい「学習指導要領」には、そうした願いが込められています 出典元:文部科学省HP 学習指導要領より
文部科学省のHPには上記のように書かれています。
これからはAIの時代だ、外国人労働者受け入れの開始などのニュースを聞くと、まさにこれから先は予測困難な時代にというのは本当にそうなのかもしれません。
そんな予測困難な時代に、今の子供たちが働いていく事になると思うと、幼児期教育においてもしっかりとその事を理解し子育てしていく必要があるのだと感じます。
小学校の授業はどう変わる?
①2020年度より英語が科目に入る
・小学3、4年生で外国語活動が始まる
・小学5、6年生で英語が授業として始まる
2020年度より英語が学校の科目として入るというのは聞いた事はあるかと思いますが、実は小学校3年生の長女は学校で外国語活動という時間が2週間に1回あります。
2020年度の教育改革に向けて2018年度より段階的に英語の活動が始まっているとの事です。
長女の学校の先生の説明によると外国語活動というのはただ単に「英語」に絞っての活動ではないと説明がありました。英語を外国語の一つとしてとらえるという事で、日本語以外の言語について学ぶものだという説明でした。英語だけではなくあいさつの仕方については韓国語や、中国語ではこう言ったりするよというように外国語としての活動という事です。
②道徳の教科化
私たちの小学校時代も道徳という授業はありました。しかし道徳は「教科」ではなかったのです。
平成30年度より道徳が「教科化」に変わりました。
次女が小学1年生になった2018年度よりまさに変わったのですが、入学後に各教科書をもらった時に道徳の教科書が長女の時と明らかに増えているなと感じました。
道徳が教科化されるというのは賛否両論あるようですが、確かに先生がどのように評価をつけるのかは本当に難しい気がします。また通知表にはどう評価されるのか気になりますよね。
道徳は「特別な教科」としての位置づけのようで、娘の通知表を見ると通常の教科とは別に道徳の評価の欄があります。数値での評価ではなく、先生からのコメントとしての評価でした。
小学校1年生の次女のコメント欄には「積極的に意見が発言できた事や、他の児童意見がきちんと聞く事が出来ました」というような内容が書かれていました。
また身近な自然に親しみ、動植物に優しい心で接する姿勢が見えたという内容も記載されていました。
長女の通知表には「教材の主人公に自分の思いを重ねながら新たしいものの見方や考えに気づく事ができました」といった内容でした。
道徳の授業だけの評価というよりは日常生活においての子供の様子といったところもあります。
③プログラミング教育
2020年度より小学校でプログラミング教育が必須化とされています。
幼児の習い事でプログラミング教室も増えていますが、小学校で必須化するなら幼児期からプログラミングが出来るようにしておいた方がいいのでしょうか?
ベネッセのHPによるとプログラミング教育について下記のように記載されています。
プログラミング言語やコーディングを学ぶことが目的ではない。
既存の教科の中で、問題の解決には必要な手順があることに
気付くなど、基礎的な「プログラミング的思考」を養うのが主目的。
「主体的・対話的で深い学び」の中で実現させるような
各教科の特質に応じた見方や考え方との相乗効果を狙い、指導内容で行われる。
出典元:ベネッセHPより
パソコンを使いこなしてプログラミングが出来るようになるという目的だけでない事が分かります。
私たちの時代と大きく違うのが、この「プログラミング的思考」を養うという事ではないでしょうか。
今までは知識や暗記力が問われた学習力が、それだけではなく論理的、思考的に物事を考えていけるかということが求められます。
こういった教育改革によって幼児期にどのような学習をしておけばよいのか?と考えます。
しかし幼児期には習い事を始めるには早すぎるなと思われる方もいると思います。長女は年少の時期は体力面からも習い事はまだ早いかなと思い、通信教育のみしていました。
そして昔からある通信教育もこの教育改革によって講座内容が変わってきているようです。
チェックしておきたい通信教育3社!
①こどもちゃれんじ
長女はこどもちゃれんじbabyから年長までこどもチャレンジをしていました。こどもちゃれんじbabyでは月ごとに知育玩具が届くので、その月齢や年齢にあった知育玩具を使用できる点がよかったです。
また教材についてもおなじみの「しまじろう」のキャラクターで子どもたちの反応はかなり良かったです。絵本の内容は生活習慣やお友達とのやりとりについて学ぶ事ができ、ママが言うよりしまじろうも言っていたからと子供も素直に聞くことがあります。
こどもちゃれんじになってからはひらがな、カタカナといった文字の練習や数字に興味を示す玩具も工夫されていて楽しみながら学習出来きました。
また年中、年長から月ごとに届く本には、自然や生き物に関する内容も多く、こういった内容が小学校に入ってからの理科や社会の勉強につながっていきます。
こどもちゃれんじで幼児期のうちに色々な事に興味づけが出来たのでよかったです。
そしてこどもちゃれんじのすごいなと思う点は毎年、毎年、知育玩具も少しずつ変わっているのです。少し学年の違う子が持っている知育玩具を見ると、娘の時と似ているけどちょっと違うというのがほとんどです。
また現在は年中さん、年長さんから2つのコースが選べるようになっています。
「思考力特化コース」と「総合コース(基礎+応用)」のどちらかを選択できるようになっています。これも教育改革によって思考力が求められる事から、幼児期から思考力を身につけさせたいというニーズに応じての事なのでしょう。
②z会
Z会は長女が年長から小学2年生夏までしていました。(年長の時期はこどもちゃれんじ、Z会の併用)
Z会に興味をもったのはなんといっても「あと伸び力」です!!
「あと伸び」という言葉に惹かれて資料請求をしたのがきっかけでした。ワーク教材「かんがえる力ワーク」と実体験で学べる「ぺあぜっと」という教材があります。
ワーク教材は1日に5~10分を目安に各1ページずつ解いていくというものなので、勉強習慣を身につけるというのには子どもにも負担はあまりなくよいと感じます。
そして実体験で学べる「ぺあぜっと」については、毎週末に親子で取り組める工作や料理などがあり、どれにするか選んで子どもと取り組む事が出来ます。枝豆やミニトマトの種が届き、実際に野菜を育てるという体験もありました。
「ぺあぜっと」こそ、あと伸び力なのかなと感じます。なぜなら理科や社会につながる内容が多く、幼児期の間にいかに興味を持ってそういったものに触れさせるかという工夫がされていて、子供も楽しみながら学べる教材になっているからです。
我が家は幼児期(長女5才まで、次女3才まで)、テレビを見せない子育てをしていたので、だいたい暇になると何か工作をしたいという事が多かったです。その際にぺあぜっとの内容は子供の興味を引くものも多く、また思いもつかない工作内容のものもあり、親も子供も楽しみながら取り組む事が出来ました。
③まなびwith
こちらは小学館のドラゼミが2019年4月より「まなびwith」に変わります。2020年の教育改革に対応した教育カリキュラムになっていて思考力を身につける事が出来るように色々と工夫がされています。
かんがえる力、ひらめく力、つたえる力の育成を柱にしており、今後の教育改革にきちんと対応できる内容に変化しているようです。
今後は与えられたものをこなすというだけではなく、自分で考えてなぜそうなるのか?やどういった解決策があるのかを導き出す事が必要になってくるのだと感じているので幼児期の間からこういった思考力を身につけていくという事が必要だと思います。
幼児の間は学ぶという事を楽しんで行えるように工夫をされているようですし、勉強に飽きが来ないように工夫されている「ナゾトキ学習」というのにも魅力を感じます。今後注目したい通信教育です。